Wednesday, May 4, 2011

8kmマラソンに挑戦!

地震後、初めてのエントリーです。ご無沙汰してました。

前回のエントリーからなにをしていたかというと・・・
3月11日:  地震にショックを受ける
3月12日〜18日: 震災後の義援金集めの活動を立ち上げつつ期末試験をこなす。物理的にも精神的にも余裕がなくなり、ぜんぜん走れず。
3月19日〜29日: ビジネススクールの行事で韓国へ!ホテルのジムで一日だけ走るものの、その後はハードすぎるスケジュールに早起きしてのランニングを断念(みんな遅くまで飲み過ぎ。。。)
3月30日〜4月3日:日本に一時帰国。またもスケジュールがいっぱいすぎて走れず。
4月4日:  ひっそりと練習再開
4月5日:  Run for Japanへ参加登録!8kmとはいえ、目標ができる
4月6日〜  週3−4日のペースで練習。これまでは2.5マイルくらいのキャンパス内コースを走っていたが、5マイル(=8km)を目指して徐々にコースを拡大。

このコースはけっこうお気に入りでした:
校内のサッカー場の横を通り抜け、、、








農場?の裏を通り、、、








いよいよ校外に出ます。








マンション横の細い道を通ります。











そうそう、川のそばを通るんです。








最後はギリシャ風建物のある不思議な公園(なぜか大きなサボテンの庭もある・・・)を通り抜けてキャンパスに戻ります。







こちらのコースはけっこうシリコンバレーチック:

最初に行った日はなぜかカーレースしてました。








こんな車を地元の高校生たちが作ってました。どっかの会社と協力して。いいなー。楽しそう。









あ、スカイプのオフィスだ!








Stem cellねえ。








今や大企業のVmware。








最後は牛がいるような草原を通ってキャンパスに戻ります。でも、この道、歩道の草が伸びすぎて歩けませんでした。。。なので車道を走るという極めて危ないことをするはめに。






というような練習をしつつ、5月1日にいよいよ8kmのレースに挑戦!

結果は、、、

8km 42分14秒 でした。(結果表

これまでの練習でも、8kmを途中歩かずに完走した事がなかった。
そして当日も案の定、途中で歩いてしまいました(涙)。
やっぱり、写真を撮りながらのぐうたらランニングじゃだめだ、と誓ったのでした。

とはいえ、絶対1時間以上かかると思っていたので、とりあえず50分で完走した喜びを表現!









これからもがんばりますっ!

追伸:
震災の影響で延期になっていたSee-D 第2部イノベーションチャレンジコンテストの最終発表会は5月22日に行われる事になりました。
詳細はこちらから: http://see-d.jp/final_presentation.html
(See-D寄付もひっそりと受け付けます: http://justgiving.jp/c/1357 )


Thursday, March 10, 2011

学期末・・・

1週間ぶりのブログです。
今週は今学期の最終週にあたっていて、あらゆるファイナルプロジェクトの締切に忙殺されています。。。
そんなわけで、なかなか走れず。。。(←というのは言い訳以外のなにものでもありません。)

今週に入ってからは月曜日にジムで25分、水曜日(今日)、外で40分走りましたが、ものすごくクタクタに。。。少しでも走る間を空けてしまうと体がなまってしまうことを痛感。

来週は期末試験ですが、このまま走ってなかった頃に逆戻りしないよう、最低一日おきに走りたいと思います。

Thursday, March 3, 2011

8日目: 寄付をもらいました!

今日も朝7時半から出ずっぱりで、戻ってきたのは10時過ぎで、全く走る時間がとれませんでした。。。
無念。

IDEOの続報も、d.schoolのプロジェクトの進捗も、書きたいことは増える一方ですが、それも時間がとれなそう。。。また後日に期待してください。

でも、今日は今プロジェクト的には素晴らしい前進がありました!

①5月15日にこの大会で走ることにしました!
http://admin.baytobreakers.com/
西海岸のおちゃらけ(?!)仲間達と走ります。とても楽しみです

②とても尊敬する方から、マラソンへの寄付をいただきました!すでにハーフマラソンも駅伝も達成済みと聞いて、ますます尊敬が高まっている今日この頃。一歩でも近づけるよう、これからますます練習をがんばらなければ、と気を引き締めました。

同時に、SeeDもいよいよ最終審査会に向けての準備が本格化しています。
皆さん、楽しみにしていてください!(http://see-d.jp/)

(寄付はこちらから)

Wednesday, March 2, 2011

7日目:練習+IDEO訪問

結局、月曜日は忙しすぎて走る時間がとれず。。。
ということで、今日は絶対に時間をとろうと朝一の授業の直後に走ってきました。
今日は欲張ってコースを長くしてみたものの持久力は変わらず、途中で力尽きるはめに。。。
いまだに30分以上続けて走れないというのは大問題ではなかろうか。

そして、午後にはd.schoolの授業の一環でIDEOに見学に行ってきました!
いろいろ書きたいけれども、すでにとっても眠いので、詳細はまた後日。。。

Monday, February 28, 2011

6日目:久々に外で練習

日曜日。
土曜日早朝には、サンフランシスコで35年ぶりの雪が降りましたが、今日は打って変わって快晴です。
今日は友人と一緒に学内を一周してきました。
こんな感じ↓









もはや歩いているようにしか見えないのは、、、そんなに間違ってもいません(汗)。
金・土と練習をさぼっただけでこうなるとは。。。猛省しました。

久々の(?)ランニングですでにくたくた。
今日は早く寝ようと思います。

Saturday, February 26, 2011

5日目:クラスメートにトレーニングのコツを聞く

ふう、ハーフマラソンを誓ってからようやく1週間です。早くもへとへとです。毎日眠い。。。

さて、今日はクラスメートでオリンピック選手代表のトレーニングもしていたほどのランナーの子からハーフマラソンに向けてのトレーニングのコツを聞きました。
(ちなみに彼女は双子のお姉さん(妹?)がいて、2人ともマラソンランナーで、2人とも学部ハーバードで、今はスタンフォードのビジネススクールに来ています。すごすぎ。)

今は、週3-4日の練習でいいけれど、ハーフマラソン直前までには、週に6日・合計40-50マイル(65-80km)の練習が必要だろう、と言われました。また、週に1度は13マイル(21km)以上走るトレーニングが必要だろう、とも。
う、、、正しいけれども、、、苦しい。。。

また、週のトレーニングは、
・Easy Running(走りながらおしゃべりできるレベル)
・Medium Running(苦しいけれどもがんばるとしゃべれるレベル)
・Hard Running(全速力で全くしゃべれないレベル)
の3つをバランスよくやると、有酸素・無酸素運動の両方が得られ、筋肉・循環器ともに鍛えられるのだとか。

う、う、、、やっぱり正しいけれども苦しい。。。

という話を聞いたのに、今日は外も寒くて、なによりも疲れきっていて走るのが難しそうだったのでお休みです。
今週末、西海岸には寒波が来ています。サンフランシスコでは35年ぶりに雪だったのだとか。。。明日も外で走るのは難しいかなあ。。。
ああ、弱気になっちゃう。

(寄付はこちらから!)

Friday, February 25, 2011

4日目はながらトレーニング

急に走り始めたこともあって、疲れがたまり始めています。&今週は課題が重なってとにかく忙しい・・・。

そんなわけで時間がとれず、結局11時半から寮にある小さなジムでトレーニングすることに。
35分走って、宿題のケースを一つ読みました。

いままで、走りながらなにか別のことをするって考えられないことでした。
走り始めるとものの5分で目がくらむほどに息が上がって、とにかく耐えることに精神のすべてを集中しないといけなかったので。。。
それが、スピードよりも持続時間というポリシーを忠実に守って数日間トレーニングしただけで今日は走りながらけっこう楽に文章が読めました。
ほんとびっくりです。

最近、友人にハーフマラソンに出ることをぽつぽつ話し始めています。会う人ごとに、それは無理なんじゃない?と突っ込まれてますが、今日のこの体験でちょっとだけ希望の光が見えてきた気分です。

人はトレーニングをすると本当に体力がつくようになるんですねえ。。。いままでランニングだけは体質的(?)に無理だと思っていたけど、やればできるのかも。。。。。

がんばります!!
(寄付はこちらから)

Thursday, February 24, 2011

3日目はお休み

2日連続で走ったので今日はお休みです。

かわりに(?)、シリコンバレー界隈に集まる同じコンサルオフィス出身者の日本人の方々とご飯を食べてきました。

シリコンバレーでは今、10年に1度のスタートアップブームが再来しています。
キーワードは、「ソーシャル」「モバイル」「ロケーション」なのだそう。
食事の席でも、起業家が2人いたこともあり、起業周りの話題で持ちきりでした。

シリコンバレーとSee-Dが技術を届けたいと思っている水も電気も届かない村って関係ないんじゃないの?と思われるかもしれませんが、私の中では大いにつながっています。今日、改めてSee-Dでとろうとしているアプローチ(イノベーション・わくわく・世界に本当に必要な技術を・・・)は極めてシリコンバレー的だと感じました。

そんな会に出て思ったこと。今はJustGivingを通じて「寄付」というカタチでお金を集めていますが、
クラウドソースで、「投資」を集められたら面白いんじゃないの?と。
今は「出資」というと、すぐに難しい書類やら法律がからんでくるので、明示的にそういう形はとれないのですが、このJustGivingも限りなく、「投資」の気持ちで集めています。(なので、皆さん、お金が儲かったらちゃんと配当を出したいです。)
そういうのを、出資ほど法律的に明示的でなく、ゆるやかに気軽に、でも、寄付じゃない投資として集められたら面白そうですよね。

Kivaがやっていることの先進国版。うーーん。。。

Wednesday, February 23, 2011

練習2日目

今日はスタンフォードのジムに行ってきました。
こんなに美しいジムなのに、入学してからここに来るのは2回目。。。







うわ、、、すごい混んでる。。。
今日は、ここのジムのトレーナーさんの無料相談セッションを受けるために来ました。ここのマシーンを使ったトレーニングメニューの相談に乗ってくれるのだそう。(ドキドキ)





さっそくトレーナーのWendyさんに、いままで運動をあまりしてなかったけど夏までにハーフマラソンに出たくて、、、とおずおずと相談してみました。

するとWendyさん。「これまでの2X年間運動してなかった分、筋肉をつけないと体を痛めちゃうわね。」と指摘。そ、そりゃあそうだ。

まずは1週間、マシーンと外でのジョギングを交互にやって、循環器系の力をつけることと、
←のようなバランスボールの半球を使った足首の運動とスクワットをやって、筋肉をつけることになりました。

ちなみにマシーンと外のジョギングを交互にやるのは、ジョギングだと着地の衝撃が直接足首に伝わるためらしい。
マシーンはペダルをこぐように足が回転するタイプのものなので、足への負担が少ないのだとか。

ということで、今日はマシーンでトレーニング。

なんだかブレまくっていますが、30分間・2 mile (= 3.2km)分走りました。
歩いているのとほぼ変わらないスピードだけど、最初はゆっくりでも、持続性を延ばすことに集中。









ちょっとずつ走るのが楽しくなってきました。

Monday, February 21, 2011

練習初日

記念すべき練習初日。さっそく外に走りに出てみました。
走り始めるときのコツは、距離ではなくて時間で目標を決めることなのだそう。
どんなにゆっくりでもいいから長時間走れることが重要なのだとか。
ということで、まずは歩いてもいいから1時間足を前に動かすことを目標に出発!


まずは寮の寮の裏の道を走ります。
ゆっくり、ゆっくり。










10分ほどして、周りの風景が変わってきました。
ああ・・・、走りながら写真を撮ったらゆがんでる~。









西海岸は冬だというのに季節感がありません。








ずんずん進むと、、、あ!スタンフォードの池(というか沼地)だ!いままで地図でしか見たことがなかったけど、本当にあったんだ~。。。


しばらくこの周りを走ります。ぐるぐる。。。





もうだめだ、、、ここからはしばらく歩きで。。。










あ、ゴルフの打ちっぱなし。車がないと来れないと思ってた。。。








ここはどこ・・・?








ふう、、、ようやく標識が見えてきたぞ。











スタンフォードの正面玄関。・・・なのに、写真がゆがんでる。。。








ビジネススクール前。
ここから少し寄り道します。。。







これは学部1年生の寮のダイニングホール。
今学期、デザイン思考を勉強するため、d.schoolのクラスをとっています。
今は学部1年生のダイニングホールでの肉の消費量を減らすデザインを考えるプロジェクトをやっています。
スタンフォードの学部1年生は全員、寮のMeal Planに強制加入させられます。このMeal Planが恐ろしくて、朝昼晩すべてがビュッフェスタイルで取り放題というもの。
このスタイルを変えずに、どう肉の消費量を減らすかがプロジェクトのテーマです。

・・・最終的には肉がテーマなのだけど、まずは、ユーザーがなにを本当に欲しているのか、その潜在ニーズを理解するためにEmpathyを行うのがデザイン思考の特徴です。

私のチームが、1週間の観察に続く観察の末に考えたPoint of Viewはこれ:
「Newly Independent Stanford freshmen need a blind trust and comfort
with the food at the dining halls because everything else surrounding
their life is unpredictable and fluctuating.」
(Point of Viewは「ターゲットユーザー」と「そのユーザーが欲しているもの(ニーズ)」と「その裏のインサイト」から成り立っています。この一文が、その後のデザインの根幹・拠り所となります。)

初めて親元を離れる1年生がダイニングに求めているのは、家にいた頃に得られていたような「なにも考えなくてもいい安心感・信頼感なのでは?」という視点です。

振り返って今のダイニングを見ると、毎日何十種類ものメニューから選ばなければならないし、食べてみるまで口に合うかもわからないし、夜の8時には締まるし、ストレスでいっぱいです。
「どんな味がするかわかってるから安心する」、夕食にシリアルを食べるユーザーや、「いつまた食べられるかわからないから。」とステーキを食べ過ぎてしまうユーザーが続出しているのが現状です。
ダイニングへの信頼も薄く、以前ダイニングホールが「Meatless Monday(月曜日はお肉なし)」を導入しようと試みたら、「お金をけちっているに違いない!」と非難轟々。すぐにプログラムが中止になってしまったこともあります。

そんなダイニングホールでお肉の消費量を減らすために、まずは学生との信頼関係を築くのが大事だろう、ということで、Facebookのフィードを真似て、「ご意見共有板」を作ってみました。

←こんな感じ。
字が汚くてもいいんです。プロトタイプですから。
Rapid Prototypingを繰り返すことによって、ユーザーフィードバックをもらいながらどんどん改良を重ねていくアプローチをとるのもデザイン思考の特徴です。
うーむ、、、「今日なにを食べたか」をシェアするボードは盛り上がらないなあ。。。やっぱり使い道がわからないんだろうなあ。


ダイニングのお気に入りメニューをシェアするスレッドも盛り上がりに欠ける。本当は、「1ヶ月に一度、投票で1番になったメニューが復活する!」というのがテストしたいアイディアなんだけれども、このプロトタイプでは伝わらない。





一方、ダイニングへの意見を募集する板は大人気!
「Like」ボタンを真似るため、気に入った意見には丸いシールを貼れるようにそばにおいておいたら、みんな即座に理解して使ってる!
おそるべし、Facebook効果。。。





なにが一番、「Like」ボタンを押されているかを見てみると、、、

え?!Granola?
これ?→
なんで?そんなにおいしい???
レーズンブランって、種類も指定?
そんでもってその下はシナモンクランチ?!
なになに?More Milk?えー、うそー。すんごい量が置いてあったけど?


ほかにもこんなフィードバックも:

そうか、、、よっぽど食べ物が並んでる順番が嫌だったんだね。
解説図をありがとう。







このボードを設置してみて一番驚いたのは、誰よりもボードを読んでいたのがダイニングのスタッフメンバーだったこと。考えてみれば当たり前なのだけど、一職員からマネージャーに至るまで、真剣にフィードバックを読み込んでいる。中には自分も書き込みをするスタッフも。

これまでもダイニングへフィードバックを出す仕組みはあった。オンラインでフィードバックフォームを記入するというもの。

これだと、たぶんこんなフローを通る:
フィードバックを書く(例:チョコレートミルクがほしい)
→管理部の担当者が受け取る
→スクリーニング
→十数ある寮のマネージャーが集まる会議にかけられる
→検討にかけられる(例:チョコレートミルクは生徒の健康に良いものかどうか。いやいや、かわいそうだから試験前だけ出してあげたら?コストはどうかな、見合うかな。云々云々)
→運がいいと採用される

これがこのボードだとこうなる
フィードバックを書く
→スタッフが読む
→直せるものは即直す。ほかはマネージャーと相談。

よく考えれば、食事へのフィードバックなんてささいなものが多いはず。「ねえ、味噌汁にスプーンはないんじゃない?」とか「今日の鶏肉はちょっとしょっぱかったね。」とか。
家では、ふと食卓でもらすと料理を作ってる人に声が届く。料理を作るお母さん(お父さん?)は、ブツブツ文句を言いながらも、実のところしっかりと聞いている。

そんな声はダイニングのいままでのフィードバックだと、たぶん絶対届かない。だって、「今日の鶏肉がしょっぱかった。」なんて、まずオンラインのフォームにわざわざ書く人がいないだろうし、書いても、私が受け取り手だったら、スクリーニングで落とす。だって、「今日の鶏肉」なんて今更同定できないし、わかったところでシェフに伝えるためにわざわざマネージャー会議にかけるのはおっくうだし、たかが生徒一人のフィードバックだし、、、この意見はそのまま埋もれていただろう。

これがボードに張られて、ほかの人が一斉にLikeシールを貼ったらどうなるか?その日の給仕スタッフはきっとすぐに気付くだろう。ダイニングでまかないご飯を食べるシェフもそのうち気付いてしまうだろう。そうしたらプンスカ怒るかもしれないけど、次の日からはさりげなく、味付けを変えるかも。うん、私だったら変えるな、きっと。

ふっとしたつぶやきがちゃんと声として届いてる。
当たり前の安心感。当たり前の信頼感。

このボード、もしかして革命的??

-----

はい、寄り道が過ぎました。
ここから家に戻ります。

元来た道をたどって、、、あ!寮が見えた!











ダイニングへの寄り道も含めて計1時間のランニング。
最後はほとんど歩いていたけど良しとしよう。

明日も引き続きがんばります!

(しつこいようですが、寄付はこちらから)

ハーフマラソン走ります!

今日からハーフマラソンに挑戦します。
マラソンを走って、シードコンテスト(See-D Contest)の運営資金を集めようと思っています。
(寄付はこちらから)

なぜ走ることにしたのか、簡単に。

1.きっかけ
私は、コツコツとがんばっている科学者やエンジニアの生み出した立派なテクノロジーを世の中の必要とされるところに届けることを生業にしたいな、と思っています。
そんなわけで、本業では、ビジネスコンサルタントとして、メーカーや製薬会社のマーケティングの仕事を多くしてきました。
そして、留学中の今は、こんな活動(自己紹介はこちら)や、このたび寄付集めをすることになったSee-Dの活動(自己紹介はこちら)をしています。

See-Dでは、幸運なことに仲間に恵まれ、昨年夏のキックオフから数えると実に100人を越える方々が参加者・協力者・スタッフとして、世界で本当に必要とされるモノを創るために活動しています。
そんなクリエイターな皆さんの役に少しでも立てたら、と日々いろいろな活動をしてみるわけですが、常々歯がゆいことがあります。

それは、私にはものが作れないということ。

デザインで世界を変えよう、とか、ものづくりで誰かの役に立とう、って呼びかけるのは簡単なんですが、やるのは大変なんですね、本当に。

アイディアを思いつくまでも大変だし、思いついてからも大変です。設計図ひいて、試作に出して、実地で試してみて、作り直して、、、こんな作業の繰り返しです。

そして、この作業にはけっこうお金もかかります
今はFabLabなどのおかげで誰でも作りたいものを作れるだけの工作機械にアクセスできるようになりましたが、コストは一回あたり10万円を越えることもざらです。

更に作った後に現地に運んでテストをするとなると、その渡航費・輸送費も半端ないですし、その後特許申請などをすると、申請料だけでもばかになりません。さらに弁理士料なども合わせたらざらに数十万、ひょっとすると数百万の世界です。

うむ、、、やっぱり発明にはお金がかかりますね。
ビジネスプランの青写真をたくさん描くのもいいけれど、もっと地に足のついたサポートもしたい、と思ったのが、今回JustGivingを通じたチャレンジを始めようと思ったきっかけです。

お金がぽんと出せるとかっこいいんですけどね。貧乏学生な身分には難しいので、苦肉の策です。

「みんな好きでモノを作ってるんだからほっといてもいいじゃない。」とか「そんな日本人にお金を出すよりも、困っているアフリカの人たちに直接お金を寄付したほうがいいんじゃない。」と思う方もいるかもしれません。それも一つの見方だと思います。
私がそれでも、ものを開発する人にお金を寄付したい、と思うのは、それが一回きりでは終わらない限りない可能性への投資になると思うからです。

例えば、「世界を変えるデザイン」で一躍有名になったこのQ Drum、一つ65ドルします。輸送費を入れたらもっとです。これを100個送るお金を、次世代の水運搬装置を開発するグループに渡したら、10分の1の値段で水が運べる道具を開発してくれるかもしれない。
もしも、この開発プロセスに、現地のユーザーも巻き込めたら、彼らはとてつもない勇気をもらえるかもしれない。自分達に必要なものは自分達で作ればいいという自信を持ってもらうことができたら、それほど大きな貢献はないのではないでしょうか。


2.なぜ走るのか

で、なぜ寄付を集めるために走るのか。ロジカルに考えれば全くつながらないですよね。コンサルティング会社でこんな発言をしたら、、、いや発言をするところを想像できないですね。

一応、こんなことを考えました。
体を動かす
全くくだらないと一笑に付されそうですが、モノを作る過程って、けっこう力作業だというイメージがあるんですね。超勘違いかもしれませんが。
ものが作れない私としては、せめて体を動かすことで応援したいなあ、と。

単純作業
走るってすごく単純ですよね。スタートがあってゴールがあって、その間を足を交互に前に出して進んでいく。たったそれだけ。
クリエイティビティとかイノベーションとかソーシャルアントレプレナーシップとか、いろいろかっこいい横文字を並べても、最後はすごく地味なことの積み重ねが成果を生むと思うんですよね。そういう原点回帰って大事だなあ、と。

自分の最苦手科目
これが実は最大の理由です。私は走ることが大の苦手なんです。
小学校の頃から徒競走は決まってビリ。人生で記憶にある限り、強制的に走らされた1000m走以上には長く走ったことがありません。
今回のチャレンジでは、1日1回、素敵な適正技術の製品紹介をするブログを書く、とか、東ティモールのテトゥン語を覚える、とかも考えたんですが、それでは努力が足りないんじゃないか、と。
「テトゥン語覚えるからお金ください」じゃあ、ねえ。
まあ、「走るからお金ください」もどうかと思いますけど、ねえ。
でも、せめて一番苦手なことをやろう、というのが走ることにした理由です。

では、今からさっそく走ってきます!さて、何分走れるか。。。
(最後にもう一度: 寄付はこちらから)